「苦」「忠」「進」「諫」
「言」という言葉が付く熟語は数多くあります。
「失言」=言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと。これがなかなか難しい。ヒトは調子に乗っていると舌が勝手に動く。言ってしまってからシマッタと思って誤るか、急にダマル。
「甘言」=人の気に入るような口先だけのうまい言葉の意。ヨイショ。主に取り入るときに使う。気持ちよくなって喜ぶ人が多い。中には甘いものばかり集める人もいる。
「苦言」=本人のためを思い、言いにくいところまで敢えて言って、諫める言葉。部下や同僚に言うことが多い。わかってもらえるようエピソードを織り交ぜて伝えようとして全く伝わらず、泥沼化することが多々ある。
「忠言」=まごころからいさめる言葉。忠告の言葉。親しい友人などに言うことが多い。受け入れてくれて友情がさらに厚くなるか、離れていくかは、それぞれである。
「進言」=目上の者に対して意見を申し述べること。若いペーペーの時ほど意気に燃えているからやりやすい。それが採用されてその後の人生がハッピーになるかどうかは、進言した相手次第。
「諫言」=目上の人の過失などを指摘して忠告すること。また、その言葉。勇気がいる。上司や上層部に対して方針が間違っていると自分の身を挺する覚悟で提言する。その後、急に周囲のヒトが口を利かなくなったり、陰で「あいつはラインから外れたなあ」などと言われることもある。稀に気に入られて出世する。
「笑われるのは簡単だけど、笑わせるのは大変なこと」といいます。
「失」と「甘」は簡単ですけど、「苦」「忠」「進」「諫」は難しい。難しいし、相手の度量も問われる。ただ、上を目指す人は後者をいつも意識してほしいと思います。
2村田 幸雄、田地 香織
2021-02-11 | Posted in Uncategorized | No Comments »
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