わかたかかげ
「スモモモモモモモモ」が話題になっています。
早口言葉ではないのですが、早口で言うと大変なのです。というのも、これは競走馬の名前。馬主さんが、競馬実況で自分の馬が負けるシーンをなんども中継された仕返しをしているとしか思えません。そんな中、いま「ナナナナナイロ」という馬と同じレースに出るのを期待しているファンが多いのだとか。しゃべるアナウンサーもプロですから、こういう挑戦的な名前が出てくると意地でも「噛まないゾ!」と気合が入ったりするのです。ちょっと前に活躍していた「ポポカテペトル」という馬も言いにくい。もともとどこかの火山の名前だそうですが、噛まずに「ポポカテペトル」が一着でゴールインするシーンを中継したアナウンサーはすごいと思います。
馬名は審査会で認められないとつけられないのだそうで、「スモモモモモモモモ」も厳しい審査会をクリアーしてきたことになります。
以前、ハンドボールのオムロンの総監督(のち女子日本代表監督)に井薫さんという方がおられました。漢字一文字で「いい」さんと仰るのですが、名実ともに良い監督さんでした。オムロン監督時代にお話を伺ったとき、本来は「い」と読むのです…と伺った覚えがあります。短い名前も逆に難しい。そこで1モーラ(拍)の馬名はどうか。これはもう悪戯ですよね。そんなこともあるのでしょうか。今は「一文字」は禁止されているようです。
「レロラロルロロロ」という馬名がいたら、間違いなく難しいのと思いますが、きっと実況者も短縮してレロまでしか言ってくれそうにありません。
いま、相撲の世界でアナウンサー泣かせ(舞の海さん談)と話題なのが、気風の良い相撲で人気の“若隆景”。先場所も9勝を挙げ、大関キラーなんて言われていますが、この関取の名前がまた言いにくい。
今場所も、中継を聞いていると、とっても注意深くしこ名をしゃべっているのが伝わってきます。
「WAKATAKAKAGE」
なんと「ア段」が5つも並んでいるのです。北斗の拳のケンシロウ=神谷明さんが発する
「アタタタタタタタ」の速さはすごいのですが、若隆景の場合はさらに「TAKA」とか「KATA」という噛みやすい組み合わせになっている。私も最初に噛んだのは「HIJIKATA」という自分の名前でした。これ言い訳…。