打席と打数
WBCが終わってからも、大谷翔平選手を筆頭とするMLBの日本人選手の活躍が楽しみです。
とはいえ毎試合中継映像で見ることはできませんから、結果をネット情報で確認したりします。色々新たな用語も出てきました。
マルチヒット(1試合複数安打)
クオリティスタート(先発投手が6イニング以上を3失点以内に抑える)
この辺は知っていましたが。
スイーパー(大まかに言えばスライダーなんだけどスピードも、曲がりも大きく、沈むことなくむしろ浮かんで曲がっていくように見える)
ピッチコム(腕につけた9つのボタンがついた装置。1回目に球種、2回目にコースを伝達。どうやら受けては音声で聞き取るらしい)
この辺は今年になって表れた用語です。
器械体操などは新技ができるたびに、それを最初に成功させた選手の名前が(尊敬を込め)つけられますから、コズミック、コバチ、トカチェフ、ゲイロード、リ・シャオペン、リネイ…。
日本の選手の名前が冠された技でも、ヤマワキ、シライ、モリオなどたくさんあります。かつて超絶と評された鉄棒の下り技「月面宙返り下り」はツカハラと呼ばれますが、正確には『後方かかえ込み2回宙返り1回ひねり下り』です。とっさの時にアナウンサーは言えないですよね。ですから1972年のミュンヘン五輪で塚原光男さんがこの新技を使った時はは「月面宙返り=ムーンサルト」と呼ばれました。それくらいの衝撃だったということですね。
引退した内村航平選手の鉄棒の持ち技『カッシーナ』は「コバチ(鉄棒から手を離し、バーを越えながら、後方かかえ込み2回宙返り懸垂)」にひねりを1回足した「コールマン」を体をピンと伸ばした伸身姿勢で行うというトンでも技でした。でもそんな内村選手の名前が付いた技はありません。いや、作ろうとしていたようですが、完ぺきを求める中で新技より出来栄えを選んだということのようです。完成していたらどんな技になっていたんでしょう。
伝える方も次々生まれるこうした技や用語を取得していかないといけないから大変です。しかし、肝心な基本が間違っているのをよく目にします。
打席数と打数は違います。打席はバッターボックスに何回入ったか…です。 打数は実際の記録です。
⓵遊ゴロ失策 ②本塁打 ③四球 ④左前安打 ⑤四球 ➅左飛 ⑦三犠打
だったら、6打数2安打ではなく、4打数2安打です。送りバントや犠牲フライは打点はつきますが打数には入りません。ですからWBCで貴重な犠牲フライを放った山川穂高選手の記録は0打数0安打、打点1です。書くことが多く慌てていたのでしょうか。最近このへんのミスが気になります。