実況
お芝居や災害現場からのものも実況といいますが、基本的に「実況中継」と言えば、スポーツの実況を言うことが多いと思います。
アメリカでの実況第一号はボクシングだそうです。当然ラジオですから、あのスピード感をどのようにコトバで伝えたのか、興味がありますね。当然のことながら日本でも最初のスポーツ実況はラジオです。日本の場合はボクシングではなく野球でした。なんとなくアメリカが最初の実況中継が「ベースボール」というイメージですけど、違うんですね。
最近はeスポーツの浸透で、ゲームの実況が行われるようになってきました。結構動きが速いですし、対戦型ゲームなどは「技」が多種多様ですから“面白さを伝えながら”しゃべるのも大変だと思います。しゃべる方にとってもeスポーツは新たなジャンルなんだと思います。
でもeスポーツに「ハプニング」は(製作者が仕掛けた場合をハプニングというかどうかは別)ないと思います。モニターを見て行うゲームは、その昔はテーブル型でした。その代表が「スペースインベーダー」でした。その時代からテクニックはあって、インベーダー(UFO)たちがギリギリまで攻め込んでくるのを待つと攻撃されない。そこでインベーダーをやっつけるのを「名古屋うち」と言っていました。平たく言えばバグった状態を衝いてるんですが、これはゲームの「ハプニング」と言えるのかもしれません。
人間がやるスポ―ツや、馬と人が織りなす競馬などには思いもよらないハプニングがあります。大相撲では、テレビ中継中に力士のマワシが落ちた(有名な話)もありますし、私も中継中に1番と2番がナカヨシ君で、双子で、「一、二番はナカヨシ!」と言って違和感があったので「双子のナカヨシが一、二番!」と言い直しても落ち着かず、深みにはまった経験があります(これはコトバのはぷにんぐですが…)。
まだまだヒトがやることの方が面白い時代は続きそうです。