明るみに「なる」

ニュースなどで悪事が露見するときなどに「明るみに出る」という言い方をします。

ところが最近は、全国ニュースなどでも「明るみになる」という言い方を聞くことがあります。

「明るみ」というのは、字が表すように「明るいところ」という意味ですが、もうひとつ、「世間」とか「公（おおやけ）」という意味があります。「明るみに出る」「明るみに出す」という表現は、後者の方です。

では「明るみになる」という言い方はどこから来たのでしょうか。「明るみになる」というのは、「明るみ」のもう一つの意味である「明るいところ」に「なる」ということで、ポッと明るいところに出たという意味になります。悪事が露見するということは、隠していた、見えなかった、あるいは伏せられたものが表に出る、あるいは引っ張り出すわけですから、「明るみに出る」「明るみに出す」が適当な表現ということになるでしょう。

最近はコロナの先行きも見えないのに、文春砲の炸裂で「明るみに出る」ことばかりです。願わくは、物事は最初から明るみにあってほしいと思います。

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