「高い」「大きい」

今年も毎朝大谷翔平選手のニュースが楽しみです。

WBCで自分の大きな顔が表示された看板直撃のホームランを放った時には、これは現実なのかと驚きました。そして決勝戦のトラウト選手との一騎打ち。マンガ家でも描けないストーリーですよね。

大谷選手のホームランは打球速度も飛距離も本当に破格です。

では大谷のホームランをどんな言葉で表現するでしょうか。

「打ったー!大きな当たりっ!」

昔、高校野球の試合中、某局の新人アナウンサーが実況の練習をしていました。練習するならスタンドでやってくれればいいのですが、記者席の私の隣でやるもので気になって仕方がない。

「打った!大きな当たり!」

私はすぐ外野の方に目をやりました。そして…

「キャッチャーがネットの前でとりました」と来たもんだ。何人かずっこけてました。

恐らく彼は「上に上がった」ことを表現したかったのでしょう。

「大きな」と「高い」は意味が違います。

「高く上がった」打球がホームランになることはありますが、それは上がったあとで、打者のパワーか、強い追い風で思いのほか距離が出たというイメージです。

「大きな」打球なら、もうすでに見ている人、聴いている人はホームランをイメージします。

では、東京ドームで天井に吸い込まれた打球は「高い」のか、それとも「大きい」のか。

野球場に天井が出来たら、表現も難しくなりました。

2023-04-20 | Posted in UncategorizedNo Comments » 

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