ゴリヨウデキマス

 テレビショッピング。ラジオショッピングの普及とともにこの手の表現がすごく増えた。

 相対売りなら使うとしても、カードか電子マネーの時ぐらいであるから一気に広がったのも時代の反映だろう。

 「ご」がついているから、「使えますよ」を敬語にしようとする気持ちはわかる。離陸はしているのである。でも「できます」はどうか。

 どうも違和感があると思って調べてみたらNHK放送文化研究所の問い合わせに同じ質問と回答が出ていた。(因みに問題を解いて答えるのが「解答」で質問に答えるのは「回答」である)

 それによると

「ご(お)~できる」は、謙譲語「ご(お)~する」の可能を表す言い方なので、尊敬語として使うのは、誤用とされています。放送では避けるべきでしょう。尊敬語にするなら、「ご(お)~になる」の可能表現である「ご(お)~になれる」を使うのが正しい用法です。

「ご利用できる」という表現はそもそも謙譲語として使われないから、尊敬語として使ってしまっても、間違った使い方だと感じないのではないかという説明であった。

 へりくだっているのか、相手を敬っているのか。どちらも存在しにくい時代になるとこういう表現も定着していくのだろうか。

2020-05-28 | Posted in UncategorizedNo Comments » 

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